2021年の「都道府県魅力度ランキング」を考察する!(1) ~群馬県知事が不明確なランキング結果に激怒~
毎年この時期になると発表されるのが「都道府県魅力度ランキング」。
今年も発表されたわけですが、この結果を受けて思わぬ波紋を呼んでいます。
今日から何回かに分けてこのランキングについて考察していきたいと思います。
山本一太群馬県知事が群馬県がそのランキングで「44位」とされたことに対して臨時記者会見を開いて激しく怒りを表明しました。
「根拠の不明確なランキングによって本県に魅力がないと誤った認識が広がることは、県民の誇りを低下させるのみならず、経済的な損失にもつながるゆゆしき問題だと思っています」
「毎年発表されて、なおかつ主要メディアでも取り上げられるということで、実際に影響があることを考えると、なかなかそのままスルーすることができにくいと」
さらには法的措置も検討するそうで山本知事の怒りは小さくなさそうです。
でも確かに山本知事が述べた「根拠の不明確なランキング」というのは言い得て妙だなと思います。
以下の記事によると、この調査の具体的手法は「認知度、地域資源、地域の特性、地域イメージなどの89項目で魅力度を評価」であり、「居住意欲度」と「観光意欲度」の両方を考慮に入れているとしています。
つまり単なる「人気観光ランキング」ではないということなんですね。
「実際に住んでみたい」という「居住意欲度」も加味されているはずのランキングなんです。
だとするとランキングを眺めていると大きな違和感が浮かび上がってきます。
北関東県があまりにどれも低すぎやしないか?
少なくとも住みやすさを考えると、都心に日帰りでアクセスできるそれなりの便利さと土地や家賃の安価さを併せ持った北関東エリアがここまで低いのには非常に違和感があります。
さらに観光資源についても栃木は鬼怒川や日光や那須、群馬は草津温泉や富岡製糸場など有名なスポットがあり、上位の都道府県と比較しても引けをとっているとは到底思えません。
このように客観的根拠が乏しいと思われるランキングに対して、群馬生まれ、群馬育ちで群馬に愛着を持っている知事が怒るのもごもっともだと。
明日以降もこのランキングについて思うことを書き綴りたいと思います。
コレにがってん!
色々と波紋を呼んでいる今年の「都道府県魅力度ランキング」。
ランキングには根拠の乏しさが感じられ、群馬県知事の怒りもごもっとも。