桑田佳祐とタイアップのユニクロ「LifeとWear」のCM、『JOURNEY』を選曲するセンスに脱帽
今年2021年2月からユニクロが「LifeとWear」シリーズのテレビCMで桑田佳祐の数々の楽曲をタイアップ起用しています。
その楽曲をバックに出演している綾瀬はるかもそれにマッチしていて好印象です。
と言うより綾瀬はるか主演のミュージックビデオのような完成度です(笑)。
まず今までの"セットリスト"は以下のようになっております。
- #01.若い広場
- #02.いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)
- #03.悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
- #04.ほととぎす [杜鵑草]
- #05.遠い街角 (The wanderin' street)
- #06.明日へのマーチ
- #07.波乗りジョニー
- #08.Soulコブラツイスト~魂の悶絶
- #09.可愛いミーナ
- #10.JOURNEY
- #11.君にサヨナラを
- #12.SMILE~晴れ渡る空のように~
8月頃にOAされていた第8弾『Wジーンズ地下鉄篇』(楽曲:『Soulコブラツイスト~魂の悶絶』)では桑田佳祐本人も初出演し、綾瀬はるかとの共演も実現することになり話題になりましたよね。
そんな中、最近話題になっているのがこちらの第10弾『地上と宇宙篇』。
1994年にリリースされたアルバム『孤独の太陽』に収録の『JOURNEY』を選曲しています。
個人的にサザンも桑田佳祐ソロも大好きな私にとっては耳馴染みのある楽曲なのですが、これをCMで聴ける日が来るとは思ってもいませんでした(笑)。
流れたときは「おっ!」と思いましたね。
そこまでスポットライトの当たる曲ではありませんでしたが桑田ソロでは隠れた名曲だと思います。
改めてこの曲について色々調べてみるとどうやら桑田氏の亡き母への思いが込められた曲だそうです。
桑田氏は本曲が収録されているアルバム『孤独の太陽』制作時にお母様を亡くされているそうで、そのことが本曲以外にもアルバム全体の世界観に大きく影響を与えていると思われます。
私がこの曲に初めて出会ったのはベストアルバム『TOP OF THE POPS』で、その当時は「素朴でしんみりする良い曲だな~」という感想でしたが、改めて「母の死」という背景を知りながら聴くと歌詞に心が動かされます。
『JOURNEY』というタイトルは「自分の母親と一緒に歩んだ数十年の人生の旅」を表しているんだなあと。
母の死に直面し揺れ動く内面を繊細に表現していますよね。
このサビのフレーズがなんだかんだで印象的です。
とうに忘れた幼き夢はどうなってもいい
あの人に守られて過ごした時代さ
遠い過去だと涙の跡がそう言っている
こんな隠れた名曲に改めて陽の光を照らしてくれたユニクロさんには脱帽です。
また今後の選曲にも注目ですね!