日々がってんブログ

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『第72回NHK紅白歌合戦』出場歌手の発表を受けて思うこと

先日2021年11月19日に『第72回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表になりました。

毎年この発表があると「今年もあと少しか…」という気持ちになります。
そこで今回の発表を受けて思うこと、感じたことをいくつか書き留めておきたいと思います。

出場歌手リスト

※50音順 (カッコ内は出場回数)
※初出場は太字

紅組

白組

「ヒット曲」が生まれにくい多様性の時代に

まず感じたことはシンプルですが「時代は変わった」です。
私が幼少期の1990年代はCDが飛ぶように売れてカラオケも大ブームの時代でした。
それに呼応して大ヒット曲も1年に何曲も量産されるという一種の「音楽バブル」と言える時代だったと思います。
90年代前半から中盤にかけてのビーイングブーム、中盤から後半にかけての小室ファミリーブームヴィジュアル系バンドブームなど百花繚乱のアーティストがヒットチャートを賑やかせていました。

2000年代に入ってもセールスこそ落ち込みはしたものの、宇多田ヒカルMISIA倉木麻衣などの歌姫ブームがそれに続きました。
その他にも中島美嘉大塚愛平井堅など比較的万人に浸透するヒット曲がまだ出ていたように記憶します。

2010年代に入るとAKB48やその姉妹グループが一大ブームを築きます。
その頃には既に音楽の趣味の多様化はかなり言われていましたが、それでもまだ辛うじてヒットと言える曲は年に数曲は出ていたように思えます。

ただそれすらも2010年代末頃からは出にくい傾向になってきたなあと。
まあ一部の層、クラスターに訴えかける小ヒット曲はまだ出ているのかもしれませんが、幅広い層を巻き込むヒット曲はいよいよ出にくくなった感があります。

これも時代の流れで仕方ないのでしょうか。
90年代の音楽業界の盛り上がりを知る世代からすると少し寂しくもあります。

演歌は未来には今の民謡のポジションになる?

そしてこれも近年言われていたことですがいよいよ紅白においても演歌が少なくなってきました。
中でも昨年まで連続出場していた五木ひろしの名前がないのが目を引きます。
近年も紅白常連だった北島三郎森進一が姿を消すなどここ最近世代交代が加速しているように感じます。
演歌歌手の最年長は氷川きよしだそうでこれもビックリですよね(笑)。

単純に時代の流れで演歌を聴く層が少なくなっているという理由なのでしょう。

この流れで行くと数十年後には演歌は紅白から姿を消しているかも知れません。
まあ今まで演歌を聴かない年代が年を取ったから演歌を聴き始めるわけではないでしょうし…

もしかしたら演歌は未来には商業音楽の枠内から消えて、今の民謡のポジションになっているかも知れません。

初出場組では布袋寅泰に期待

今回の出場歌手の中で個人的に目を引くのが布袋寅泰です。
彼はこれまで今井美樹のバック演奏等で出演したことはありますが、出場歌手としては初めてとなります。

今年開催された東京パラリンピックの開会式に登場し存在感を放ったことが話題になりましたよね。
そんな活躍もあり今回の初出場に繋がったのだと思います。

歌唱曲が何になるのかも楽しみです。
王道なところでは『POISON』や『スリル』辺りでしょうか?

特別枠で桑田佳祐出場はあるか!?

もう一つ期待したいのが特別枠での桑田佳祐の出場です。
おそらく今年の数少ない幅広い層に浸透した楽曲として挙がるのが桑田佳祐の『SMILE~晴れ渡る空のように~』だと思います。
民放各局のオリンピックテーマソングとして毎日のように流れましたからね。

やはり今年1年の締めくくりとして一番聴きたい曲です!

 

コレにがってん!

紅白は「時代を映す鏡」。
ヒット曲の減少もある意味時代の流れなのかも。